アクリル塗料の特徴

アクリル塗料は、アクリル系の合成樹脂を主成分とした塗料です。

建物用に使われる塗料は水を使用する水性タイプとシンナーを用いる油性タイプがあり自然乾燥型と反応硬化型に分けられ、使用する環境や部位によって使い分けます。また、透明性がよく色彩をハッキリと見せる特徴があります。

メリット 価格が安い

アクリル塗料の一番のメリットは最も低価格です。そのため、耐用年数は短いですがお安く塗り替えしたい方や定期的に塗り替えしたい方にはおススメの塗料です。

デメリット 耐久年数が短い

アクリル塗料は紫外線や雨風に弱く、劣化症状が早く現れます。そのため、耐久年数が5~6年程度で長期的な目で見るとコスパがいいとは言えません。

弊社でアクリル塗料を使う割合

弊社では、塗料グレード別の使用割合は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御0%、フッ素80%、光触媒0%、無機塗料10%となっています。

アクリル塗料にあまりメリットがないので弊社では外壁・屋根塗装には使用いたしません。

アクリルはアクリルでもピュアアクリルは別物

ピュアアクリル塗料とは、オーストラリアに本社を構える塗料メーカー「アステックペイント」の塗料です。このページでご紹介したアクリルとはタイトル通り別物の塗料になります。

ピュアアクリルは、600%の伸縮率の塗膜でお家への浸水を防いでくれます。そして、フッ素と同等の耐用年数15年相当で塗替え後の光沢を長期間維持すると言われています。

さらに遮熱性も備えており、室内温度の上昇を抑えてくれる高機能塗料です。

アクリル塗料に関するよくある質問

Q.他の塗料に比べ、ツヤがありはっきりとした色合いになると聞いたのですが、本当でしょうか?

A.光沢は塗料によって初期光沢が平均80%~85%くらいで、艶なし・3分艶・5分艶・7分艶・艶ありと分かれていて塗った時の光沢はその塗料によって様々です。アクリル塗料だから光沢が良いとかはなく、艶ありを選べば光沢に大きな違いはありません。

Q.塗膜が固いのでヒビが入りやすいと聞いたのですが、本当でしょうか?

A.アクリル塗料だから特別にひび割れやすいということはないです。ピュアアクリルだったり、弾性アクリル塗料を使用すれば特に問題はありません。

Q.浸透性が良すぎると聞いたのですが、本当でしょうか?

A.アクリル塗料は浸透性と通気性がとても高いです。浸透性と通気性が高いということは内側の湿気だったり、熱気を上手に逃がしてくれるので塗膜が膨れる現象を防いでくれます。

その特性を生かして弊社では内装や木部などにアクリル塗料を使用したりしています。

Q.他の塗料に比べ重ね塗りがしやすい

A.アクリル塗料だからと言って重ね塗りがしやすいとかはないです。

水性タイプと油性タイプで乾燥の速さが違うので塗り重ねがしやすいというか、乾燥が早いかです。アクリルだから塗り重ねがしやすいとか、そうじゃないということではありません。

重ね塗りは乾燥時間に比例するので乾燥時間が早い分、重ね塗りの時間が短縮されます。

まとめ

アクリル塗料は現在、主流ではなくなりましたが最も低価格というメリットと耐用年数が短いというデメリットがあります。

耐用年数が短いということは、メンテナンスに手間がかかってしまいます。だからと言って、アクリル塗料が悪い塗料というわけではないです。

すべての塗料にメリット・デメリットがあるのでそれをよく知り自分やご家族の希望、環境や建物に見合った塗料を選びましょう。

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