ラジカル制御塗料の特徴

ラジカル制御塗料とは、劣化の原因を可能な限り抑えた塗料です。「高耐候酸化チタン」と「光安定剤(HALS)」のふたつの成分が配合されています。

酸化チタンは塗料の調色の際に必要な白顔料で、紫外線や雨風にさらされると発生してしまうラジカルを制御する効果があり、光安定剤は酸化チタンのバリアー層からラジカルを補足する役割で、発生したラジカルの動きを制限してくれる成分になります。

ラジカル制御塗料とは、「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」の2つの成分を配合し、劣化要因のラジカルの発生をできる限り抑えた塗料です。

そもそもラジカルとは、塗料に色を付ける顔料の主成分である「酸化チタン」が、紫外線の影響を受けることで発生する劣化因子のことです。そのラジカルが発生すると樹脂の結合が破壊され、塗膜の劣化が進行してしまいます。

メリット1.チョーキング現象が発生しにくい

ラジカル制御塗料は、劣化を抑える効果があります。塗料は基本的に酸化チタンから発生するラジカルによってチョーキング、変退色が発生します。

それらの現象を抑えてくれるのがラジカル塗料で、美観の保持も高まり長持ちさせることができます。

メリット2.作業性が高い

ラジカル制御塗料は、ほとんどが水性タイプなので使用の際に手がかからず塗装出来ます。またモルタルやサイディングにも塗りやすいです。

デメリット1.実績が少ない

市場に発売されてからまだ10年も経っていないので、実際の実績としてはまだまだで知名度も低くなります。

実績がないからと言って不安ということはありませんが浅い分、効果が発揮されるのかなどがまだ正確に判断できないというとことが懸念される点になってしまいます。

ラジカル制御塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?

現在弊社では、ラジカル制御塗料はあまり使用していませんが、2,000円~2,600円/m2くらいです。

弊社でラジカル制御塗料を使う割合

弊社では、塗料グレード別の使用割合は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御0%、フッ素80%、光触媒0%、無機塗料10%となっています。

代表的なラジカル制御塗料

スーパーラジカルシリコンGH

塗料名:スーパーラジカルシリコンGH
塗料メーカー:株式会社アステックペイント


説明:促進耐候性試験において、約12~14年の期待耐用年数経過後も光沢率を80%以上保持し、ラジカルによる塗膜の劣化を抑え、長期間にわたり建物を保護してくれます。そして、柔軟層と強靭層から構成される二重構造アクリルシリコン樹脂を採用しているため、汚れが付着しにくく、カビや藻の発生を防ぎ美観を長期間保持してくれます。

ラジカル制御塗料に関するよくある質問

Q.ラジカル制御塗料は、汚れやすいと聞いたのですが本当でしょうか?

ラジカル制御塗料自体が汚れやすいということはありませんが、塗料に使用されている樹脂の種類によって汚れやすくなる場合もあります。

Q.本当のところラジカル制御塗料のことをどう思いますか?

どのメーカーさんもラジカル制御塗料に力を注いでいますし、僕たち塗装業界も注目していてもちろんメリット・デメリットはありますが今後、主流になっていくことは間違いないです。

まとめ

ラジカル制御塗料は、比較的デメリットの少ない塗料で劣化を抑えてくれる塗料で、今後注目されていきます。

耐用年数が約12~14年と長く、価格がシリコン塗料と同じくらいなのでコストパフォーマンスもいいです。

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